洗濯物を干しながら出来る「筋膜リリース」、その効果と方法は?
筋肉を動かすために必要な「筋膜」とは
ダイエットや健康維持のためには、日々の運動が非常に重要になります。
しかし毎日のようにジムに通うというは大変なことですし、改まってトレーニングをするということはかなり日常生活の負担になってきます。
そこでおすすめなのが毎日の生活の中で自然に行うことができるトレーニング方法です。
筋肉トレーニングは鍛える場所によりいくつかの方法がありますが、中でも近年注目されているのが「筋膜リリース」という方法です。
「筋膜リリース」とは、全身をつないでいる膜を動かすことで筋肉全体を柔らかく活動しやすい状態にすることを言います。
人の筋肉は全身を覆っているわけですが、それらをつないでいるのは筋膜と呼ばれるものです。
筋膜は筋肉の活動を補助し、受動的に動くようになっているのですが、筋肉全体の活動量が減少してくると次第に固くなるという性質を持っています。
筋肉トレーニングは筋肉そのものを動かすだけでなく、そのつなぎ目となっている筋膜も同時に鍛えることになるわけです。
筋膜が固くなってしまうと当然筋肉の機能全体が弱くなってきてしまいますので、肩こりや腰痛などの原因となります。
筋肉そのものを鍛えるトレーニングをするのは難しいという人も、筋膜を意識して動かす運動を日常に取り入れていくことで、筋肉の活動を低下させずにいることができます。
一般的な筋膜リリースの方法としては、筋膜ラインという体の筋膜がつながっている部位に圧力をかけることで行います。
具体的には専用の「グリッドフォームローラー」を使用し、ふくらはぎや腰などに回転しながら体重をかけていく方法が使われます。
日常生活の中でできる簡単筋膜リリース
筋膜リリースは日常生活の動作の中でも行うことができます。
筋膜の中でも特に重要度が高いのが肩甲骨周りにある腕の筋肉をつなぐ筋膜です。
洗濯物を干す時には腕を目の前に掲げる動作をしますが、このとき肩甲骨をぐっと内側に入れ込むようにすることで肩の筋膜を動かすことができます。
コツとしてはまず洗濯物を両手で持って目の前に掲げるようにし、その体勢から両肘を外側に開いて肩甲骨を外側に開かせるようにします。
このとき肩甲骨を意識して動かすようにするのがポイントで、慣れてきたら肩全体を回すようにして筋肉をほぐしていきます。
肩の可動域を広げると背中や腰の広範囲の筋肉を動かすことができるようになりますので、少しずつでも動かせる範囲を広げていくということが大切です。
ただやはりより効果的に行うには専用の「グリッドフォームローラー」を使用するのがおすすめです。
背中の筋膜リリースを行うことで猫背を直し姿勢をよくすることができます。