ローズヒップで得られる嬉しい効果って?
女性に嬉しい成分がたくさん入ったローズヒップ
真っ赤な色合いが可愛らしく、ほのかに酸っぱい味付けが人気のローズヒップですが、実は栄養価でも非常に優秀な食品でもあります。
ローズヒップはハーブの一種であり南米チリのアンデス山脈に咲いているのバラの実を使ったものです。
バラの実というと日本では観賞用のバラのつぼみを想像してしまいますが、アンデス山脈のバラは日本の花屋で見かけるバラとは全く違っています。
具体的には「ドッグローズ」という名称の品種で、ぱっと見た感じバラとは思えない花弁の広い形の花となっています。
花は小さめですが実はかなり大きく、枝にさくらんぼくらいの大きさで真っ赤な実がつきます。
ローズヒップはビタミンCの宝庫と言われており、特に外皮の真っ赤な部分には全植物の中で最も多くのビタミンCが含まれています。
果肉部分にはβカロテンが豊富に含まれており、果実全体の美容効果が高いことからチリでは「若返りの秘薬」と言われていたりします。
日本において食用されるようになったのはほんの数十年前からですが、テレビで美容効果が紹介されたことで一躍健康食品として有名になりました。
特に女性に人気が高い理由として、美肌効果の高さに加えて女性ホルモンのバランスを整えてくれる効果があるといういことが挙げられます。
妊娠中や月経中に不足しがちな栄養分をローズヒップは十分に補ってくれることから、毎日の健康管理に飲んで行きたい食材として推奨されています。
ローズヒップを効果的に摂取する方法
日本においてはローズヒップのもとになるドッグローズはあまり多く栽培をされていません。
国産のローズヒップは「ハマナス」の花の実を用いていることが多く、ハマナスの花は主に北海道や茨城県などの地域に多く見られます。
ローズヒップはそのままでは酸っぱくて食べることができないのですが、実を乾燥させることで多くの飲み物に使うことができます。
まず「ローズヒップティー」は、種とワタと取り除いた実を乾燥させたものを煎じて作ります。
乾燥したローズヒップは輸入品が多く販売されているので、自宅で作る時にはお湯の中に適量を入れて数分蒸らしてから飲みます。
そのままではかなり酸っぱいので、苦手な人ははちみつなど糖分を少量加えるとドリンクとして飲みやすくなります。
ちょっと珍しい製品として「ローズヒップジャム」があります。
こちらはイチゴジャムなどと同様に収穫した実をきれいに洗って種とワタを取り除いたら、鍋に入れて長時間煮ていきます。
お鍋で柔らかくなるまで煮てから一旦ザルにとって裏ごしし、皮と繊維を取り除いたらピューレ状になったローズヒップができあがりますのであとはレモンと砂糖を入れて出来上がりです。