肌の潤いや腸内環境の改善に♪「オクラ」の効果
夏場にたくさん食べておきたい旬のオクラ
オクラは夏場に旬を迎える緑黄色野菜の一種です。
現在では日本全国で栽培されているメジャーな野菜となっていますが、実は日本で食べられるようになったのは以外に遅く明治初期になってようやく持ち込まれたとされています。
もともとの原産国はアフリカの北東部で、現在の地図ではエチオピア近辺で多く自生していたということがわかっています。
世界的に広がったのは15世紀に入ってからで、大航海時代に新大陸・アメリカに持ち込まれ、ヨーロッパ各国でも多く栽培をされるようになります。
そんな海外で多く食べられているオクラですが、和食料理に非常に相性が良く、夏場の懐石料理で定番となっている食材です。
オクラは日本に持ち込まれたときから高い健康効果があるということが知られており、それが市民の間の健康ブームに乗って広く求められるようになったと考えられます。
現在でも夏野菜の中でもとりわけ栄養価の高い食品となっているので、ぜひ旬の時期にはたくさんのオクラを食べるようにしてもらいたいです。
オクラの特徴は内部の種にあるヌメリ成分です。
このヌメリの原因はガラクタン、アラバン、ペクチンといった成分でさらに食物繊維が豊富に含まれています。
ペクチンは整腸作用に優れているという特徴があり、コレステロール値を調節して悪い成分を腸から運び出してくれるという効果があります。
大腸をきれいにしてくれることで便秘に悩む人にとっては非常に有用であり、近年増加傾向にある大腸がんの予防に効果があります。
オクラを美味しく食べるためのレシピ
オクラを食べる時にはまず表面の細かいトゲトゲを取り除くため塩を使って軽くもみます。
その後沸騰したお湯の中に数十秒入れてさっと熱を通すことでそのまま食べられるようになります。
あまり長く茹でてしまうと細い先端部分が割れてせっかくの栄養豊富な種が出てしまいますので、できればさっと軽く熱を通すくらいにとどめておきましょう。
かるく茹でたオクラは多くのレシピに使うことができ、サラダや薬味として使用をしていくことができます。
食べやすいレシピとしては、茹でたオクラ食べやすく2~3等分して醤油やゴマをかけてそのまま小鉢で出します。
もうひと工夫をしたいという場合はオクラを一口大に切ったものにトマトとタコを加えてさっと酢で味付けをすると栄養価の高いおいしい一皿になります。
またオクラのヌメリを活かして「オクラ納豆」にしてしまうのもおすすめです。
同じネバネバ系の食材と非常に相性がよいので、納豆の他山芋などの食材とも一緒にしやすいです。
オクラとなめこを使ってとろみ椀を作ることもできますので、夏場の栄養補給にぜひ使用してみてください。