保育士と考える「乳児保育」の大切さ

                       保育士と考える「乳児保育」の大切さ

保育士と考える「乳児保育」の大切さ

乳児保育とは

乳児保育をご存知でしょうか。保育園のように0歳児から小学校就学前まで子供を預かるのとは異なり、乳児保育は0歳児から2歳児までの保育を指します。この時期の乳児は、大きく成長したときの人格の土台にもなります。心理面での健全な成長を希望する保護者のためにも、今回乳児の成長で心がけるポイントを紹介していきます。

この時期の乳児は人格形成の基盤になる

0歳から2歳までは、「敏感期」といわれ、外部から刺激を多く受けます。成長の早い乳児では1歳ごろから簡単な言葉の意味を理解しはじめ、2文字程度の単語を話し始めることも。両親をはじめ沢山の人とのコミュニケーションを取ろうと積極的になり、行動範囲も大きく広がります。

そこで、乳児との会話を積極的に行いましょう。また、活発的な時期ですのでぶつかったり転んだりしてケガをしないよう注意して見守ることも大切です。愛情をもって接することで、乳児の心理面にプラスに影響します。

生活の方法を教える

生活リズムを整えることもとても大切。乳児は生活の方法を少しずつ学んでいきます。なかでも食事は毎日の生活に不可欠なもの。保育士は少しずつ離乳食を摂取できるよう食べ方の基本を教えてあげましょう。

食事を取ると今度は不要なものを体の外にだしてあげることも必要になります。トイレの方法は自然に学べるものではなく、大人が教えていくものです。乳児の視点に立ち、根気よく教えていきましょう。

自我が芽生え始める

1歳と3ヵ月くらいになると自我も芽生え始め、自分で行動しようとする乳児が多くなります。保護者のいうことより自分の意思を優先的に考える時期ともいえます。これは心の成長の証ですので、頭ごなし注意する必要はありません。乳児がなにをやりたいのか見守ってあげると良いでしょう。

乳児保育で働く保育士から学ぶ

乳児保育は、人格形成の基盤や生活リズムを教えていくデリケートな教育です。乳児によって教え方も異なるため、正解といえる教え方も実は存在しません。

乳児保育で働く保育士のなかには、子供の成長を見守ると同時に、一緒に成長できる点にやりがい感じている保育士は多いようです。また、乳児との関係を深めていくことで頼りにされることも多くなり、もっとお世話したいという気持ちになるそうです。

一方で、まだまだ言葉の成長が未熟なため、コミュニケーションは難しいとされています。乳児の行動力や行動範囲が大きくなる分、危険から守るよう常に意識していく必要があります。

共働き世帯が増えていく現代では、乳児保育の存在はとてもありがたいもの。この時期の育児は難しいこともあって、専門知識をもっている保育士の存在は保護者にとって大きく感じるでしょう。

しかし保育士不足が深刻なため、専門知識を所持している保育士は少ないのが現状です。優秀な保育士がいたとしても、現在の保育園の待遇が悪ければ、簡単に転職してしまいます。
どこの保育園も保育士確保に必死なので、求人件数も多く、好待遇の保育園も増えているのです。

質の高い保育士のいる保育園を探したいのなら、保育士向けの求人情報を確認するといいでしょう。
福利厚生や給与が充実している保育園なら、離職率は低いはずです。
ただし、保育士の給与平均は低い傾向があるので、一般職の平均と比較すると正確な情報が得られません。判断基準の一つとして、給与の高い東京都の求人を参考にして、地元の保育士の求人と比較するといいでしょう。